管工事の建設業許可に関する紹介になります。管工事の専任技術者のなり方等について説明致します。
管工事とは?
管工事とは、「冷暖房、冷凍冷蔵、空気調和、給排水、衛生等のための設備を設置し、又は金属製等の管を使用して水、油、ガス、水蒸気等を送配するための設備を設置する工事」をいい、具体的には以下のようなものが該当します。そして、税込500万円以上の管工事を請け負うためには建設業許可が必要になります。
<例>
- 冷暖房設備工事
- 冷凍冷蔵設備工事
- 空気調和設備工事
- 給排水・給湯設備工事
- 厨房設備工事
- 衛生設備工事
- 浄化槽工事
- 水洗便所設備工事
- ガス管配管工事
- ダクト工事
- 管内更生工事
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管工事の許可取得
管工事の建設業許可を取得するには、「経営業務の管理能力」「誠実性」「財産的基礎・金銭的信用」「欠格要件」の各条件を満たしている上で、管工事について一定の知識や経験を持つ「専任技術者」を配置する必要があります。
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管工事の専任技術者
専任技術者には、管工事に関する以下の資格を所持していればなることができます。また、資格が無い場合には通常10年以上の実務経験が必要になりますが、以下の学科を卒業していれば期間が短縮(高校では5年以上・大学では3年以上に短縮)されます。尚、管工事の場合、指定建設業該当の関係により実務経験や一般建設業許可のみ専任技術者になれる資格を用いて特定建設業許可の専任技術者になることは認められていません。
<管工事に関する資格>
[一般・特定建設業許可どちらの専任技術者にもなれる]
- 1級管工事施工管理技士
- 技術士:機械「流体機器」又は「熱・動力エネルギー機器」・総合技術監理(機械「流体機器」又は「熱・動力エネルギー機器」)
- 技術士:上下水道・総合技術監理(上下水道)
- 技術士:上下水道「上水道及び工業用水道」・総合技術監理(上下水道「上水道及び工業用水道」)
- 技術士:衛生工学・総合技術監理(衛生工学)
- 技術士:衛生工学「水質管理」・総合技術監理(衛生工学「水質管理」)
- 技術士:衛生工学「廃棄物・資源循環」又は「汚物処理」・総合技術監理(衛生工学「廃棄物・資源循環」)
[一般建設業許可のみ専任技術者になれる]
- 2級管工事施工管理技士
- 民間資格:建築設備士※資格取得後各工事に関し1年以上の実務経験が必要
- 民間資格:1級計装士※資格合格後各工事に関し1年以上の実務経験が必要
- 給水装置工事主任技術者※免状交付後1年以上の実務経験が必要
- 技能検定:1級空気調和設備配管・冷凍空気調和機器施工
- 技能検定:2級空気調和設備配管・冷凍空気調和機器施工※資格合格後3年以上の実務経験が必要
- 技能検定:1級給排水衛生設備配管
- 技能検定:2級給排水衛生設備配管※資格合格後3年以上の実務経験が必要
- 技能検定:1級配管(選択科目「建築配管作業」)・配管工
- 技能検定:2級配管(選択科目「建築配管作業」)・配管工※資格合格後3年以上の実務経験が必要
- 技能検定:1級建築板金(選択科目「ダクト板金作業」)
- 技能検定:2級建築板金(選択科目「ダクト板金作業」)※資格合格後3年以上の実務経験が必要
<管工事に関する学科>
- 土木工学に関する学科
- 建築学に関する学科
- 機械工学に関する学科
- 都市工学に関する学科
- 衛生工学に関する学科
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